訪問介護の正社員は大変なのかな。パート経験がある方ほど、そう感じるかもしれません。
私も4月からパートから正社員になり、件数や時間だけでなく、事務や会議まで広がる仕事の幅に戸惑いました。
kotori*介護経験は長い方だと思っていました。でも正社員になったら、「あれ、また新人に戻ったみたい」と感じたんです。
この記事では、*ことり*の体験をもとに、訪問介護の正社員で大変だったこと、正社員になる前に確認したいことをお伝えします。
訪問介護の正社員は大変?
訪問介護の正社員は、パート経験があっても大変に感じる場面があります。
大変なのは、訪問件数が増えることだけではありません。
正社員になると、訪問の裏側にある仕事まで見えやすくなります
パートから正社員で変わったこと
パート時代の私は扶養内で、1日4時間ほど。訪問件数も2〜3件くらいでした。
正社員になると週5日勤務になり、1日5〜6件ほど支援に入る日もあります。
| 働き方 | 私が感じた違い |
|---|---|
| パート時代 | 時間や件数が限られ、訪問支援に集中しやすい |
| 正社員後 | 件数、持ち件数、拘束時間が増えやすい |
| 気持ち | 支援だけでなく、引き継ぎや全体の流れも気になる |



パートのころは「今日の訪問をきちんと終える」ことに集中していました。正社員になると、明日のこと、他のヘルパーさんのことまで気になるようになりました。
パートが楽で、正社員が上。そういう話ではありません。
ただ、正社員になると「支援に入る人」から「支援をつなぐ人」に近づく感覚がありました。
訪問以外の仕事も増えた
正社員になって特に大変だったのは、訪問以外の仕事です。
介護業界は長くても、初めて知る仕事がありました。
・加算や実績の確認
・記録や時間の照合
・ヘルパー会議への参加
・障がい介護や食中毒などの事例検討
・ヘルパーさんとの情報共有
訪問介護の正社員というと、利用者さん宅へ行く仕事を思い浮かべる方が多いと思います。
でも小規模な職場では、事務や確認業務まで関わることもあります。
私が大変だと感じた場面
ここからは、実際に正社員になって「これは大変だな」と感じた場面をお話しします。
加算確認と事務の緊張
正社員になって戸惑ったのが、市へ提出する加算に関わる確認です。
ヘルパーさんが出した内容と、提出する内容が合っているかを照合します。
| 確認すること | 大変だった点 |
|---|---|
| 支援時間 | 記録と実績が合っているかを見る |
| 支援内容 | 身体介護や生活援助の内容を確認する |
| 加算 | 制度改定もあり、学び続ける必要がある |



現場で体を動かす疲れとは違って、数字や記録を見る疲れがあります。「これで合っているかな」と何度も確認する緊張感です。
加算や制度の扱いは、事業所や最新の運用によって異なります。
だからこそ、働く前に「どこまで担当するのか」を確認しておくと安心です。
会議で視点の違いを知った
ヘルパー会議では、事例検討に関わることもあります。
障がい介護や食中毒など、訪問だけでは見えにくいテーマを学ぶ機会もありました。
- 介護に絶対の正解はない
- ケースごとに対応が変わる
- 何かあれば早めに共有する
- 世代や経験で見方が違う
ヘルパーさんは、母親世代に近い方も多くいます。
自分とは違う目線で利用者さんを見ていて、「そういう気づき方もあるんだ」と感じることがありました。



会議は少し緊張します。でも、ひとりで抱えないための場所でもあるんですよね。共有するって、本当に大事です。
時間と引き継ぎに追われた
訪問介護は、支援中だけが仕事ではありません。
移動、買い物、記録、引き継ぎ。ひとつずつは短くても、重なると気持ちが焦ります。
| 焦った場面 | 感じたこと |
|---|---|
| 買い物代行 | レジが混むと次の訪問時間が気になる |
| 悪天候の日 | 雨具の脱ぎ着だけでも時間を使う |
| 休みの調整 | 支援内容によって代わりに入れる人が限られる |
| 応答なしの訪問 | 自己判断せず、事業所へ確認が必要になる |
体調不良や用事で休むことは、誰にでもあります。
でも訪問介護では、利用者さんごとに支援内容が違うため、引き継ぎの調整が必要です。
正社員になってよかったこと
大変なことはあります。それでも、正社員になってよかったと思う瞬間もあります。
それは、大きな達成感というより、日々の小さなやりとりの中にありました。
相談されるやりがい
直行直帰が多いヘルパーさんが事務所に来て、相談してくれることがあります。
忙しい日だと、正直「今かあ」と思うこともあります。あります、人間ですもの。



正社員になる前に、全部できる自信がなくても大丈夫です。それより「迷ったときに聞ける場所があるか」を確認しておく方が大事だと思います。
- 利用者さんの変化を共有できる
- ヘルパーさんの不安を早めに聞ける
- チームで支えている感覚がある
- 自分の経験が誰かの役に立つ
家事経験が支援に活きる
訪問介護の生活援助では、家事経験が役立つ場面があります。
冷蔵庫の中を見て献立を考える。短い時間で段取りを組む。掃除の優先順位を決める。
家事は、れっきとした特技・スキルです。
家庭で当たり前にしてきたことが、利用者さんの暮らしを支える力になる場面があります。
もちろん、生活援助でできることは、ケアプランや訪問介護計画、事業所の確認が必要です。
それでも、家族のために続けてきた家事が仕事に活きる瞬間はあります。
正社員になる前に確認したいこと
正社員になる前には、求人票だけでなく、実際の業務範囲を確認しておくと安心です。
聞いておきたい確認リスト
| 確認すること | 聞く内容 |
|---|---|
| 訪問以外の業務 | 事務、加算確認、会議にどこまで関わるか |
| 訪問件数 | 平均件数と移動距離に無理がないか |
| 休みの引き継ぎ | 急な休みのとき、誰がどう調整するか |
| 残業や労働時間 | 記録や事務が定時内にできるか |
| 相談体制 | 迷ったとき誰に確認できるか |



正社員になる前に、全部できる自信がなくても大丈夫です。それより「迷ったときに聞ける場所があるか」を確認しておく方が大事だと思います。
よくある不安への答え
パート経験があれば助けになりますが、正社員が楽になるとは限りません。
訪問以外の仕事や会議、引き継ぎまで関わることがあるからです。
・事務が不安なら、教えてもらえる体制を確認する
・家庭と両立したいなら、残業や休みの取り方を聞く
・体調に不安があるなら、移動距離や件数を確認する
・一人訪問が不安なら、相談先を確認する
正社員になるかどうかは、何を優先したいかで変わります。
収入、自由度、体への負担、家庭との時間。どれも大切です。
まとめ
訪問介護の正社員は、パート経験があっても大変に感じる場面があります。
訪問件数や勤務時間だけでなく、事務、加算確認、会議、引き継ぎなど、仕事の幅が広がることもあります。
- 正社員は訪問以外の仕事が増える場合がある
- 介護経験が長くても新しく学ぶことがある
- 時間管理や引き継ぎに大変さを感じることがある
- 家事経験は生活援助で役立つことがある
- 働く前に業務範囲と相談体制を確認すると安心



正社員が上で、パートが下という話ではありません。今の自分が何を大切にしたいか。そこを考えて選んでいいと思います。
訪問介護の正社員は、決して楽なことばかりではありません。
でも、事前に知っておけば不安は減らせます。一人で抱え込まず、確認しながら進めば大丈夫。あなたの家事経験や人生経験も、誰かの暮らしを支える力になります。


