訪問介護の正社員は大変なのかな?
パート経験がある方ほど、そう感じるかもしれません。
私も今春、パートから正社員になり、支援件数や時間だけでなく、事務や会議まで広がる仕事の幅に戸惑いました。
kotori*介護経験は長いし、多種多様な施設経験もあります。
でも訪問介護に踏み込み、そこで正社員になったら「あれ?また新人に戻ったみたい」と感じたんです。
この記事では、*ことり*の体験をもとに、
訪問介護の正社員で大変だったこと、
正社員になる前に確認したいことをお伝えします。
訪問介護の正社員は大変?


訪問介護の正社員は、パート経験があっても大変に感じる場面があります。
大変なのは、訪問件数が増えることだけではありません。
正社員になると、訪問の裏側にある介護全体の仕事まで見えてきます
パートから正社員になったきっかけ
私が訪問介護に関わるようになったきっかけは、働き方を見直したことでした。
実は同じ事業所の特養で正社員として採用されましたが、3ヶ月で腰のヘルニアが発症。
症状は悪化し、そのまま休職をすることに。
一時は退職も決めましたが、部署異動を提案され訪問介護の事務としてパートに雇用形態を変えました。
私自身も、体と向き合いながら「今の自分に合う働き方は何だろう」と悩んできました。



ヘルパーさんやサ責が、利用者さんの支援についてやり取りしている姿を見て、「私ももう一度、現場に出たい」と思いました。
そこから訪問介護のパート勤務を経験し、少しずつ支援の幅が広がって、正社員として働く流れになりました。
訪問介護は買い物代行や家事支援など、身体に携わることが特養より少ないです。
私にとって正社員は、悩みながら選び直してきた先にあった働き方でした。
訪問介護のパートと正社員の1日の違い
パート時代と正社員後で大きく変わったのは、勤務時間だけではありません。
私の場合は、休憩の取り方や退勤前の動きにも違いを感じました。
| 時間帯 | パート時代 | 正社員後 |
|---|---|---|
| 9:00 | 勤務開始 | |
| 午前 | 訪問支援(2〜3件) | 訪問支援(2〜3件) |
| 13:00頃 | 退勤 | 事務所で昼食と電話番 |
| 午後 | – | 訪問支援(2〜3件程度) 事務作業が重なる |
| 18:00 | – | 定時 翌日の準備や引き継ぎを確認 |
| 18:30頃 | – | 退勤 ヘルパーさんのが支援終わり 相談・雑談もある。 |



パート勤務の時は「今日の訪問をきちんと終える」ことに集中していました。
でも正社員になると、支援内容や登録パートヘルパーさんのこと、翌日の準備まで気になるようになりました。
もちろん、勤務時間や休憩の取り方は事業所によって違います。
パート時代の私は扶養内で、週2〜3日。勤務時間も1日4時間程。
訪問件数も2〜3件くらいでした。
しかし、正社員になると平日フルの週5日勤務になり、1日平均して5〜6件ほど支援に入っています。
| 働き方 | 私が感じた違い |
|---|---|
| パート時代 | 時間や件数が限られ、訪問支援に集中しやすい |
| 正社員後 | 支援件数、担当件数、拘束時間が増えた |
| 気持ち | 支援だけでなく、事業所全体の流れも気になる |
パートは気楽。だけど正社員は大変で立場も上…って訳では無いです。
純粋に正社員になると「支援に入る人」から「支援をつなぐ人」に近づく感覚がありました。
訪問介護の正社員は訪問以外の仕事もある
正社員になって特に大変だったのは、訪問以外の仕事です。
介護業界は長くても、初めて知る仕事がありました。
・加算や実績の確認
・記録や時間の照合
・障がい福祉の支援
・ヘルパーさんとの情報共有
・サ責の補佐業務
・事務兼務…
訪問介護の正社員というと、利用者さん宅へ行く仕事を思い浮かべる方が多いと思います。
でも小規模な職場では、事務や確認業務まで関わることもあります。
訪問介護の正社員で大変だった体験
ここからは、実際に正社員になって「これは大変だな」と感じた体験をお話しします
支援実績確認と事務作業の大変さ
正社員になって戸惑ったのが、市や県へ提出する支援実績や加算の確認、事務作業です。
訪問介護独自の業務の奥深さを知りました。
ヘルパーさんが実際に入った支援と、提出する内容が合っているかを照合します。
| 確認すること | 大変だった点 |
|---|---|
| 支援時間 | 記録と実績が合っているかを見る |
| 支援内容 | 身体介護や生活援助の内容を確認する |
| 加算 | 制度改定もあり、学び続ける必要がある |



現場で体を動かす疲れとは違って、数字や記録を見る疲れがあります。「これで合っているかな?」と何度も確認する緊張感です。
実績が賃金に直結するから余計に。。
加算や制度の扱いは、事業所や最新の運用によって異なります。
だからこそ、働く前に「どこまで担当するのか」を確認しておくと安心です。
ヘルパー会議・事例検討で学ぶことが多い
ヘルパー会議では、事例検討に関わることもあります。
障がい介護や食中毒など、訪問だけでは見えにくいテーマを学ぶ機会もありました。
・介護に絶対の正解はない
・ケースごとに対応が変わる
・何かあれば早めに共有する
・世代や経験で見方が違う
ヘルパーさんは、母親世代に近い方も多くいます。
自分とは違う目線で利用者さんを見ていて、「そういう気づき方もあるんだ」と感じることがありました。



会議は少し緊張します。でも、ひとりで抱えないための場所でもあるんですよね。共有するって、本当に大事です。
移動時間と引き継ぎに追われた
訪問介護は、支援中だけが仕事ではありません。
移動、買い物、記録、引き継ぎ。
ひとつずつは短くても、重なると気持ちが焦ります。
| 焦った場面 | 感じたこと |
|---|---|
| 買い物代行 | レジが混むと次の訪問時間が気になる |
| 悪天候の日 | 雨具の脱ぎ着だけでも時間を使う |
| 休みの調整 | 支援内容によって代わりに入れる人が限られる |
| 応答なしの訪問 | 自己判断せず、事業所へ確認が必要になる |
体調不良や用事で休むことは、誰にでもあります。
でも訪問介護では、利用者さんごとに支援内容が違うため、引き継ぎの調整が必要です。
訪問介護の正社員になってよかったこと


大変なことはあります。それでも、正社員になってよかったと思う瞬間もあります。
それは、大きな達成感というより、日々の小さなやりとりの中にありました。
相談されるやりがい
直行直帰が多いヘルパーさんが事務所に来て、相談してくれることがあります。
忙しい日だと、正直「今かあ」と思うこともあります。あります、人間ですもの。



正社員になる前に、全部できる自信がなくても大丈夫です。それより「迷ったときに聞ける場所があるか」を確認しておく方が大事だと思います。
・利用者さんの変化を共有できる
・ヘルパーさんの不安を早めに聞ける
・チームで支えている感覚がある
・自分の経験が誰かの役に立つ
家事経験が生活援助に活きる
訪問介護の生活援助では、家事経験が役立つ場面があります。
冷蔵庫の中を見て献立を考える。短い時間で段取りを組む。掃除の優先順位を決める。
家事は、れっきとした特技・スキルです。
家庭で当たり前にしてきたことが、利用者さんの暮らしを支える力になる場面があります。
もちろん、実際の支援に入るにはケアプランや訪問介護計画、事業所の確認が必要です。
それでも、家族のために続けてきた家事が仕事に活きる瞬間はあります。
訪問介護の正社員になる前に確認したいこと
正社員になる前には、求人票だけでなく、実際の業務範囲を確認しておくと安心です。
面接・見学で聞いておきたい確認リスト
| 確認すること | 聞く内容 |
|---|---|
| 訪問以外の業務 | 事務作業の有無や、サ責との業務の境界など |
| 訪問件数 | 平均件数と移動距離に無理がないか |
| 休みの引き継ぎ | 急な休みのとき、誰がどう調整するか |
| 残業や労働時間 | 記録や事務が定時内にできるか |
| 相談体制 | 迷ったとき誰に確認できるか |



正社員になる前に、全部できる自信がなくても大丈夫です。それより「迷ったときに聞ける場所があるか」を確認しておく方が大事だと思います。
正社員になる前の不安への答え|パソコンスキルもいるの?!
パート経験があれば助けになりますが、正社員が楽になるとは限りません。
訪問以外の仕事や会議、引き継ぎまで関わることがあるからです。
・事務が不安なら、教えてもらえる体制を確認する
・家庭と両立したいなら、残業や休みの取り方を聞く
・体調に不安があるなら、移動距離や件数を確認する
・一人訪問が不安なら、相談先を確認する
正社員になるかどうかは、何を優先したいかで変わります。
事業者の規模にもよりますが、子供の運動会やインフルエンザで急遽休むこともあります。
正社員になる前だからこそ不安なことはできるだけ伝えることがめちゃくちゃ大切です。
また、事務作業でExcelやWordなどを使うため、「難しいことを求められるのかな?」と不安に思う方もいるかもしれません。



私はハッキリ言ってパソコン初級レベル(文字なんとか打てるレベルでした・・)ですが、なんとかなりました。
それでも、メインは訪問介護。
背伸びせずに、できないことは「できない」とちゃんと伝えておきましょう。
まとめ|訪問介護の正社員は大変でも確認すれば不安は減る
訪問介護の正社員は、パート経験があっても大変に感じる場面があります。
訪問件数や勤務時間だけでなく、事務作業や、会議、引き継ぎなど、仕事の幅が広がることもあります。
- 正社員は訪問以外の仕事が増える場合がある
- 介護経験が長くても新しく学ぶことがある
- 時間管理や引き継ぎに大変さを感じることがある
- 家事経験は自立支援で役立つことがある
- 働く前に業務範囲と相談体制を確認すると安心



正社員が上で、パートが下という話ではありません。今の自分が何を大切にしたいか。そこを考えて選んでいいと思います。
訪問介護の正社員は、決して楽なことばかりではありません。
でも、事前に知っておけば不安は減らせます。一人で抱え込まず、確認しながら進めば大丈夫。あなたの家事経験や人生経験も、誰かの暮らしを支える力になります。




